水は人間にとって生きるのに必要な栄養素です。
災害時に必要な水の量を確保したい!
ただ…
- 実際、どれだけの保存水がいるのか分からない…
- 保存水を大量に保存するスペースがない…
“必要な保存水量”につい考えてみましょう!
人に必要な水の量
そもそも、日本人は毎日どれぐらいの水を使っているのか?
なんと、200L!!消費しています。
半数以上は、風呂、トイレが占めています。
文字に表すとすごい量を使用しているんですね。
正直、毎日贅沢に流しっぱなしで使っています…
当然、災害時に備えて、一人当たり200Lを用意しておくというのは無謀な話です。
災害時に必要な水は、生きるための水です。
では、実際に1日あたりどれぐらいの水が必要なのか?
成人男性で約3L
成人女性で約2L
(水を含む飲料の量です。)
(Institute of Medicine(米国医学研究所) of the National Academies of Sciences 2004より)
と言われていたり…
“成人男性(体重60キロ)は、
尿・便、呼吸や汗から1日2.5Lの水分を排出
つまり、
食事や飲み水により1日の水分摂取量は、最低2.5L必要”
(環境省熱中症環境保健マニュアル(2014)より)
と言われていたり…
いろいろな考え方があります。
人に必要な水の量は、
2L〜3Lは必要!(年齢や性別で変わる)と覚えておくと良いです。
必要な保存水の量
一般的に言われている保存水量
よく言われている災害時に必要な保存水の量は、
・2L〜3L用意しましょう
・3日〜1週間分用意しましょう
4人家族なら、
最小量:2L×4人×3日=24L (2L6本入りの箱が2箱)
最大量:3L×4人×1週間(7日)=84L (2L6本入りの箱が7箱)
24Lと84Lに差がありすぎて、結局どれぐらいの保存水が必要なのか分からない…
保存水量は家族構成で変わる
年齢・性別別保存水量
人に必要な水の量は、最高で3Lと書きましたが、
3Lは成人男性の場合です。
年齢・性別で保存水の必要な量は以下のようになります。
年齢・性別 | 保存水量 |
---|---|
小児以下(12歳未満) | 約1L |
青少年(12歳から18歳) | 約2L |
成人女性 | 約2L |
成人男性 | 約3L |
ベビーのいる家庭では、“赤ちゃんの純水”を用意しておくと安心です。
こちらの水は、保存水のように長持ちではないですが、
加熱殺菌されているので、ミルク作りや離乳食に使える水です。
最近では、液体ミルクの発売もされるようになったので、
赤ちゃんのいる家庭では、水の心配が減って、少し安心ですね。
何日分用意すべきか
一般的に言われている保存水量の最大量の準備ができることに越したことはないですが、
3日分用意した場合と1週間分用意した場合の違いは何でしょうか。
災害が発生するとライフラインが被害を受けて、電気・ガス・下水道が使えなくなります。
支援物資が手に届くまでに3日間ほどかかります。
今までの実例から考えると、断水し、1週間後には約半分ほどのライフラインが復旧しています。
(場所によっては断水期間が最長6ヶ月続いたこともあります。)
つまり、
支援物資を待つか→3日分用意
ライフラインの復旧を待つか→1週間分用意
で備える保存水量は変わってきます。
支援物資には限りがあるので、家庭ごとにできるだけ多く備えておけば憂いなしですね。
まとめ
- 保存水量は家族構成で考える
- 用意できるのであれば、1週間分の保存水を用意する
例)家族構成 | 保存水量(1週間分) | 2L6本入りの箱 |
---|---|---|
2人(夫婦) | 35L | 3箱 |
3人(夫婦+小児) | 42L | 4箱 |
4人(夫婦+小児2人) | 49L | 5箱 |
4人(夫婦+青少年+小児) | 56L | 5箱 |
4人(夫婦+青少年2人) | 63L | 6箱※1 |
5人(夫婦+青少年+小児2人) | 63L | 6箱 |
※1 6箱置く場合 、 縦に3箱×2列で[奥行き25㎝、幅55㎝、高さ1m]のスペースがあれば保管可能
保存水に限らず、防災グッズや非常食の備蓄も必要です。
特に、保存水を置いておくには広いスペースが必要となります。
備蓄の方法で「ローリングストック法」というものがあります。
この方法を組み合わせて省スペースに保存水を備蓄するのもありです。
保存水 + 普段飲む飲料(ローリングストック法適用)
= 必要な保存水量を確保!
ローリングストック法については、こちらの記事にまとめているので参照してみてください。